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第5回:PP後の色を予測する!誰でもできるプロファイル変換術

作成者: スバルグラフィック|2026.8.14

 こんにちは。スバルグラフィックのMIYUです。

全5回にわたってお届けしてきた連載【PP加工の落とし穴と解決策】も、いよいよ今回で完結です。

前回お話しした「理想の色へ着地させる逆算の技術」その種明かしをすべてお見せします。 

 正体は「ICCプロファイル」による変換 

第4回で、PP加工で濃くなる分を見越してあらかじめ「薄く刷る」ことで、狙い通りの色を再現できるとお伝えしました。

実はこれ、職人の勘や目分量で行っているわけではありません。その正体は、「ICCプロファイル」によるデータの変換です。

仕組みはとてもロジカルです。

  • PP加工の前と後を専用の機械で測色する
  • その差(どの色がどれだけ変化するか)を数値化する
  • 数値データをもとに、変化を打ち消すための「ICCプロファイル」を作る
  • そのプロファイルを使って、印刷データを変換する

 PPで色がどう動くかを一度きっちり数値化してしまえば、あとはプロファイルが自動で「色の転び」を計算してくれます。

誰が作業しても同じ結果が得られる、これが当社が大切にしている「再現性のある色管理」の核です。

 

 誰でも使える「プロファイル」を用意しました。 

印刷する画像がPPをかけるとどんな色になるかの見た目を確認する、シミュレーション用プロファイルを用意しました。

「データまでは直さないけれど、PPを貼ったらどうなるか知りたい」という時に使います。
データ自体は一切変えず、PhotoshopやAcrobatの画面表示だけを「PPを貼った状態」に切り替えます。

※Adobe PhotoshopとAdobe Acrobatで動作確認しております。

 

それでも、最終確認は「加工込みの色校正」で!

ここまでの方法で、かなり高い精度で色の変化をコントロールできるようになりました。
しかし、色の転び方は用紙やインキの組み合わせでさらに複雑に変化します。

特に、人物の肌色のような繊細な表現を守りたいときは、やはり最終製品と同じPPを貼った「加工込みの色校正」が最も確実な解決策です。

おすすめの確認方法は、以下の2つを横に並べて見比べることです。 

  • 「補正済みのデータ + PP加工」を施した校正
  • 「オリジナルのデータ + PP加工なし」の状態

 おわりに 

「濡れ色」という避けられない物理現象を、測色によって数値化し、プロファイルで制御する。経験や感覚だけに頼らず、誰でも理想の結果を手にできる形にすること。それが当社の色管理のこだわりです。

全5回の連載にお付き合いいただき、本当にありがとうございました「このデザイン、PPを貼ったらどうなるかな?」と迷ったときは、いつでもお気軽にご相談ください。

連載【PP加工の落とし穴と解決策】の他記事はこちら 

➡ 第1回:PP加工で色が濃くなるのはなぜ?網点の太りと視覚の不思議
➡ 第2回:なぜ?PP加工で色が濃く見えるヒミツ。科学でわかる「濡れ色」の仕組み
➡ 第3回:紙質が変わっても起きる「色の変化」
➡ 第4回:PP加工で色が変わるのは、数値で予測して防げる
➡ 第5回:PP後の色を予測する!誰でもできるプロファイル変換術

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