Uni-Voice対応の冊子とは?
なぜUni-Voice対応が必要なのか?
最近、自治体や企業の印刷物で音声コード付きの冊子を目にする機会が増えてきました。特に、視覚に障害のある方が触覚で認識できる半円の「切り欠き加工」は、情報アクセシビリティの向上に大きく貢献しています。では、この切り欠き加工はどのように行われているのでしょうか?
Uni-Voiceとは?
- 音声コード を活用し、視覚に障害のある方が 印刷物の情報を音声で取得できる技術。
- スマートフォンで読み取ることで、情報を 音声再生・多言語対応 できる。
- 自治体・企業・公共機関 などの印刷物で、情報のバリアフリー化に活用されている。
冊子・リーフレットに求められる仕様
半円切り欠き加工の目的と重要性
なぜ切り欠きを入れるのか?
印刷物に音声コードがあるだけでは、視覚に障害のある方にとってすぐに場所を特定するのが難しい場合があります。そのため、切り欠き加工(半円のカット)を入れることで、触覚による位置の特定を可能にするのです。
切り欠き加工が求められるケース
- 自治体・官公庁の公的文書(助成金対象の場合あり)
- 観光パンフレット・イベントチラシ(多言語音声対応として活用)
- 企業のユニバーサルデザイン対応印刷物(CSRの一環として採用)
これらの場面で採用される理由は、情報のバリアフリー化を推進するためです。では、具体的にどのようなルールのもとで切り欠き加工が行われているのでしょうか?次の章で詳しく見ていきます。
切り欠き加工のルールと仕様
切り欠きの個数は、音声コードの配置に応じて変わる
- 片面のみに音声コードを印刷する場合 → 半円を1つ
(用紙の右下に加工)
- 両面に音声コードを印刷する場合 → 半円を2つ
(用紙の右下 & 左下に加工)
切り欠きの形状だけで音声コードの有無や位置を判別できるため、視覚に障害のある方が情報をスムーズに取得しやすくなります。
切り欠き加工の具体的な仕様
- サイズ: 半円の半径 5mm~10mm
(標準サイズは 7~8mm)
- 位置: 片面印刷なら右下 / 両面印刷なら右下 & 左下
音声コードとの距離: 切り欠きから25mm以上離す
(読み取りの妨げを防ぐ)
Uni-Voiceの切り欠き加工方法
全ページにUni-Voice加工がある場合
→ 穴あけ機を使用
対応冊子
ページ数の少ない冊子(二つ折りリーフレット、フライヤー、中綴じ冊子 など)
メリット
- 冊子全体に切り欠きを入れるため、視覚に障害のある方が認識しやすい
- 製本後に穴あけ機で加工するため、工程がシンプルで低コスト
- 大ロットでも効率的に対応できる
対応冊子
- ページ数の多い冊子(例:並製本 無線綴じ・あじろ綴じ など)
- 本文の小口にインデックスがある場合
(冊子全体に切り欠きを入れると、インデックスのデザインが崩れる)
- 表紙や特定のページのみに切り欠き加工を施す必要がある場合
当社のUni-Voice対応加工の強み
冊子全体に切り欠きを入れる場合
表紙のみ切り欠きを入れる場合
大部数ならOffset印刷
小ロットならDigital Print
発注数量に関係なく、柔軟に対応できるのがスバルグラフィックの強みです。
Uni-Voice対応の冊子・リーフレット制作をお考えの方は、お気軽にご相談ください!