こんにちは!スバルグラフィック直販課のMIYUです🌷(入社2年目/24歳)
今回は、「印刷物の仕上がりをグンと高める!光沢加工シリーズ」第2回として、後加工や用途に合わせた“PPフィルムの選び方・使い分け方”についてご紹介します✍️
💡前回は「光沢加工ってどれがいいの?」というテーマで、グロス・マット・ベルベットの3種類の違いをわかりやすくご紹介しました◎ →前回記事はこちら
PPってツヤや質感を変えるだけじゃなくて、実は「後加工のしやすさ」や「キズのつきにくさ」、さらには製造工程や紙のクセ(反り・厚み・素材)にまで影響するんです!
PP加工といえば、「グロス」「マット」「ベルベット」の3種類がよく知られていますが、実はそれ以外にも“機能で選べる”PPフィルムがあるんです!
見た目だけじゃなく、加工適性・キズ防止・用途別の特徴を知っておくと仕上がりの満足度がグッと変わってきますよ◎
種 類 | 特 徴 | 向いてる用途 |
グロスPP | ピカピカの光沢。色の発色が良く華やかに見える | パッケージ、チラシ、名刺など |
マットPP | しっとり落ち着いた質感。高級感や上品さが出る | 化粧品パッケージ、冊子の表紙など |
ベルベットPP | さらさら&少しモフッとした手触り。圧倒的高級感 | ブランドブック、VIP向けDMなど |
易接着PP | 箔押し・UV厚盛などがしっかり定着する特殊加工 | 貼る工程の後加工がある場合 |
耐摩PP | 擦れやキズに強く、長期間使ってもキレイが続く | メニュー表、カタログ、配送される冊子など |
両面PP | 両面に貼ると強度UP!でもコストや納期に注意 | 厚みのあるカードやフライヤー |
印刷物に箔押し・UV厚盛・貼り加工などの後加工をする場合――
実は“ふつうのグロスPP”ではうまく定着しないことがあるんです!
そんなときに活躍するのが「易接着PP(イセッチャクPP)」✨
このフィルムは、表面に“コロナ処理”という加工がされていて、
後加工の密着性がグンと高まるのが特徴!
※コロナ処理というのは、フィルムの表面にちょっとだけ電気をあてて、
接着剤やインクがくっつきやすくなるようにする加工のことです◎
→ こうしたトラブルを避けるには、はじめから易接着PPを選ぶのが安心!
見た目キレイを長くキープしたいなら、擦れやキズに強い「耐摩PP(タイマ)」がぴったり!
見た目はグロスPPにそっくり。でも、表面に耐摩耗性の特殊コーティングが施されていて、摩擦による色落ちや表面ダメージをしっかりガードしてくれます💪
→ これ、すべて耐摩PPでカバー可能!
「光沢感は残したいけど、擦れが気になって…」
→ 耐摩PPなら、グロスっぽい見た目のままキズに強い!
「高いけど、クレーム減ってむしろ効率UPした」
→ 印刷物が長く使えるから、補刷や再納品の手間もカット◎
PPフィルムって、見た目は似ていてもコスト差がけっこう大きいんです。
たとえば、グロスPPは約@20円、ベルベットPPは約@80円。
目的・用途 | おすすめPP加工 | コスト |
光沢仕上げでコスパ良く! | グロスPP | A1サイズ 約@20円 |
箔押しやUV厚盛など後加工あり | 易接着PP | 通常タイプの約1.5倍 |
擦れ・キズが気になる場合 | 耐摩PP | 通常マットの3倍、耐摩グロスはの5倍 |
高級感&手触りを重視したい | ベルベットPP | A1サイズ 約@82円 |
強度を上げたい・両面仕上げにしたい | 両面PP | 片面PP × 2倍 |
✔ PPフィルムは見た目の印象だけじゃなく、後加工の適性・耐久性・製造工程・紙との相性まで含めて選ぶのが正解!
✔ 加工トラブルや反り・浮きなど、よくある“しくじり”も事前の設計と選定で防げるんです✨
スバルグラフィックでは、ただ印刷するだけではなく、紙の特性・製造工程・加工適性まで見越した、実践的なご提案や調整サポートを行っています。
「こういう仕上がりにしたいけど、どう設計すればいい?」など、気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね😊
次回は、今回あえて深掘りしなかった「片面PPと両面PPの違い」について、 “落とし穴”や“うまく使い分けるコツ”をお届けします!お楽しみに◎
ではでは、MIYUでした~!またねっ👋🌈