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PP貼りの落とし穴?両面PP加工のコスト・納期・用紙のクセを徹底解説!【印刷現場のリアル】

作成者: スバルグラフィック|2025.5.23

こんにちは!スバルグラフィック直販課のMIYUです🌷

今回は、「長く使うカタログや、水濡れしやすいメニュー、頻繁に手に取る資料はどんな加工がいいの?」というお声にお応えして、両面PP加工のリアルな話をお届けしますね!コスト・納期・用紙のクセなど、印刷現場でよく出る“生の声”をまとめてみました。

ファミレスのメニューや高級感のある製品パンフレット、屋外イベントで使うツールなど、「汚れや水に強く、長くキレイに使いたい!」って時に選ばれるのが両面PPです。通常、表紙にだけ施すPP加工を裏面にも加えることで、光沢が際立って、見た目も豪華で映える上に、耐久性がぐーんとアップして、劣化も防げるんです✨

だけど、その分コストは倍、納期も長くなることも…💦 「本当に両面PPが必要かな?」「予算や納期とどうバランスを取ろう?」

そんな疑問をお持ちのあなたの判断材料になればうれしいです◎

 

PP加工とは?基本をおさらい

「この名刺、なんかツヤっとしてて高級感ある!」
「このパッケージ、手触りが心地よくてオシャレ〜!」

そんな“紙の印象”を決める大事なポイントのひとつが【PP加工】です◎ 簡単に言うと、印刷物の表面にポリプロピレン(PP)フィルムを貼る加工のこと。印刷物の強度を上げたり、見た目にツヤやマット感、そして独特の触感を加えたりできるんです✨

\もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェック!/

光沢加工ってどれがいいの?―PP貼りを中心に、代表的な3つの技法を紹介!

後加工で失敗しない!PPフィルムの種類と使い分けの基本ガイド🧷🛡

実際にあった!印刷現場のトラブル事例

 納品後に「紙が反ってるんだけど…」ってクレームに💥

→ 片面PPのまま納品したら → 翌週にはPPを貼った紙がカールしちゃったんです…!

【MIYU’s Check!】 片面PPだと、湿度の変化や環境で紙が反りやすくなっちゃうんですよね。特に、紙の繊維の方向(紙目)や、薄い用紙の場合は要注意なんです!

【対処法】次回からは両面PPにすることで、用紙が安定して反りを防止できました!コストを抑えたい場合は、厚い用紙を選択ことでカールの発生を軽減できる場合もありますよ。

 マットPPに細かい傷が…💥

→ 落ち着いたデザインを狙ってマットPPにしたのに
→ 納品時に微細な擦り傷が目立っちゃったんです…!

【MIYU’s Check!】 マットPPは、その性質上、光沢PPよりも摩擦による傷が目立ちやすい傾向があるんです。特に、輸送時や陳列時の擦れには注意が必要なんですよね。

【対処法】次回からは耐摩マットPP(傷に強い特殊なマットPPフィルム)に仕様変更して、傷の発生をぐーんと軽減できました!

 全ページ両面PPでパンフレットを作ったら…大変なことに!💥

→ 32ページのパンフレット、ぜんぶ両面PPで仕上げたらコストが大幅にオーバーしちゃって!しかも、両面PPの厚みでキレイに折れなくて…結局、すべて4ページ折りの折丁に変更することになっちゃったんです。これのせいで、折り加工のコストと手間が大幅に増えちゃいました💦

【MIYU’s Check!】 「全部にPP=豪華!」っていうわけじゃないんですよね。予算はもちろん、パンフレットのページ数や折り加工の有無によって最適なPP加工は違うんです。

【対処法】用途や見せ方を再検討して、本当に必要な表紙など目立たせたいページだけにPPをかける構成に変更しました。「全部にPP=豪華」じゃなくて、ポイントを絞るのも大事◎って実感した一件でした…!

実際の現場では、「え、こんなはずじゃ…」「納品後にトラブルが!」「イメージと違う!」って、PP加工に関するちょっとした“落とし穴”が意外と多いんです💦 でも、事前に用途や紙の特徴をしっかり把握しておけば、防げることがたっくさん!

「どのPPが合う?」って悩んだら、まずは実際の事例を参考に考えてみるのがおすすめです◎

リッチに見えるけど…?
「両面PP」加工の落とし穴とは🌀

一見リッチで豪華に見える両面PP加工。 でも、実はちょっとクセがあるんです!

コストが増えちゃう!💸

両面にフィルムを貼るから、フィルム代も加工賃も倍かかっちゃうんです。

納期も長くなるよ!🕒

両面PP加工は、「片面 → フィルムの定着に時間をおく → もう片面」って順番で貼る必要があるんです。そのため、工程が倍になって、その分手間と時間がかかるんですよね。これが、全体の納期に響きやすい特徴なんです!

用紙がカールしちゃうことも…!📄

両面から引っ張る力がかかることで、紙が「反ってしまう」=カールしてしまうことも。そして、実はここに関係してくるのが、紙そのもののクセや個性なんです!

たとえば、こんな紙の“クセ”に注意📝

状況 特徴・影響
薄い紙(例:コート110kg以下) 加熱や加圧で波打ったり、しわが発生しやすく、両面加工で大きく反ることも。
厚い紙(0.3㎜以上の厚み) 反りにくく、PP加工を施すことで、さらに高い耐久性を実現できます。
PP加工の通し方向と紙の目 用紙の紙の目(繊維の方向)は、紙の伸縮特性に影響します。PPフィルムにも伸縮の癖があるため、PP加工機でのフィルムの通し方向と紙の目が合わないと、用紙が引っ張られてカール(反り)の原因になることがあります。特に、フィルムの伸縮方向と紙の目が直交すると、反りが発生しやすくなります。
湿気を吸いやすい紙(非塗工紙など) 貼った後、湿度や温度の影響で用紙がカールすることがあります。

\ 例えるなら… /
クセ毛のスタイリングみたいなもの!
ドライヤーの当て方で仕上がりが変わるように、PP加工も紙の種類やクセに合わせた処理が大事なんです💡

両面PPのここがスゴイ!メリットまとめ

「え、落とし穴ばっかりじゃないの?」って思った方、ご安心を✋ 両面PPには、こんな魅力もたくさんあるんですよ!

  • 💪 反りにくい! 片面だけだと湿度や環境で反りがちですが、両面でフィルムを貼ることで用紙が安定しやすくなるんです。

  • 💧 水や汚れに強い! 両面ともフィルムでカバーされるから、湿気・手汗・飲み物の飛び散りにも強いんです!

  • 高級感のある仕上がり! 表も裏もツヤツヤ・しっとり仕上げができて、パッケージやDMにぴったり◎

  • 📦 こすれ・破れの防止にも◎ 輸送や陳列でのこすれキズ、端の破れなども防ぎやすくなるんですよ!


 両面PPにする?しない?迷ったらチェック!

✔用途や目的に合わせて、最適なPP加工を選びましょうね!

✅ 両面PPがおすすめなケース

  • 📦 両面が露出する印刷物(パッケージ・メニューなど)
  • ☔️ 水濡れ・湿気に強くしたいとき
  • 📚 配布後も長く使われる冊子や営業資料
  • ✈️ 海外発送など、輸送中に擦れる心配があるとき
    → 耐久性重視・印象重視なら「両面PP」で安心ですよ!

✅ 片面PPでOKなケース

  • 🎯 表紙だけしっかり見せたいパンフレットや冊子
  • 🎪 イベントチラシなど短期使用の配布物
  • 💰 コストを抑えたいキャンペーン印刷物
  • ✍️ 裏面に手書きしたいアンケートや応募ハガキ(PPなし or 片面に限定)
    → 「見た目」「用途」「処分タイミング」で、片面PPも十分◎なんです!

✅ 片面PP vs 両面PP 比較表(かんたん早見表)

項目 片面PP 両面PP
コスト 安価(◎) 高価(× フィルム代・加工賃が倍)
納期 早い(◎) 長め(×)
反り対策 やや反りやすい(△) 反りにくい(◎)
見た目 表面のみツヤ・マット(○) 両面ツヤ・マットで高級感(◎)
手書き 裏面に手書き可能(◎) 手書き不可(×)
用途例 冊子表紙・短期配布物など メニュー・パッケージなど

まとめ:迷ったら“相談”がいちばん!

両面PPは、見た目も耐久性もバッチリだけど、そのぶんコストや納期には要注意💡 仕上がりをキレイにしたい気持ちと、実際の使い方や予算のバランスを見ながら選ぶのがポイントです!

「迷ったら片面にしておけば安心!」…とも限らないし、「高い=絶対よい!」ってわけでもないのが、PP加工の難しいところ💡

スバルグラフィックでは、用途や紙の条件、コスト感などをふまえて、最適な加工方法を一緒に考えます! いつでもお気軽にご相談くださいね📩

📢 次回予告:「失敗しない!PP貼りで“貼らないほうがいい場所”とは?」

知らないと後悔するかも!?意外と見落としがちな“貼りNGゾーン”を次回ご紹介します!

以上、MIYUの両面PP講座でした🌸 両面PPって、ちょっと贅沢だけど、うまく使えばすっごく便利! 「貼る/貼らない」迷ったら、ぜひ気軽に相談してくださいね◎ ではでは、次回のPPトークもお楽しみに〜🌀