両面PPの落とし穴?コスト・納期・用紙のクセを知って選ぶ🌀
こんにちは!スバルグラフィック直販課のMIYUです🌷
今回は、「長く使うカタログや、水濡れしやすいメニュー、頻繁に手に取る資料はどんな加工がいいの?」というお声にお応えして、両面PP加工のリアルな話をお届けしますね!コスト・納期・用紙のクセなど、印刷現場でよく出る“生の声”をまとめてみました。
ファミレスのメニューや高級感のある製品パンフレット、屋外イベントで使うツールなど、「汚れや水に強く、長くキレイに使いたい!」って時に選ばれるのが両面PPです。通常、表紙にだけ施すPP加工を裏面にも加えることで、光沢が際立って、見た目も豪華で映える上に、耐久性がぐーんとアップして、劣化も防げるんです✨
だけど、その分コストは倍、納期も長くなることも…💦 「本当に両面PPが必要かな?」「予算や納期とどうバランスを取ろう?」
そんな疑問をお持ちのあなたの判断材料になればうれしいです◎
PP加工とは?基本をおさらい
「この名刺、なんかツヤっとしてて高級感ある!」
「このパッケージ、手触りが心地よくてオシャレ〜!」
そんな“紙の印象”を決める大事なポイントのひとつが【PP加工】です◎ 簡単に言うと、印刷物の表面にポリプロピレン(PP)フィルムを貼る加工のこと。印刷物の強度を上げたり、見た目にツヤやマット感、そして独特の触感を加えたりできるんです✨
\もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェック!/
光沢加工ってどれがいいの?―PP貼りを中心に、代表的な3つの技法を紹介!
後加工で失敗しない!PPフィルムの種類と使い分けの基本ガイド🧷🛡
実際にあった!印刷現場のトラブル事例
納品後に「紙が反ってるんだけど…」ってクレームに💥
→ 片面PPのまま納品したら → 翌週にはPPを貼った紙がカールしちゃったんです…!
【MIYU’s Check!】 片面PPだと、湿度の変化や環境で紙が反りやすくなっちゃうんですよね。特に、紙の繊維の方向(紙目)や、薄い用紙の場合は要注意なんです!
【対処法】次回からは両面PPにすることで、用紙が安定して反りを防止できました!コストを抑えたい場合は、厚い用紙を選択ことでカールの発生を軽減できる場合もありますよ。
マットPPに細かい傷が…💥
→ 落ち着いたデザインを狙ってマットPPにしたのに
→ 納品時に微細な擦り傷が目立っちゃったんです…!
【MIYU’s Check!】 マットPPは、その性質上、光沢PPよりも摩擦による傷が目立ちやすい傾向があるんです。特に、輸送時や陳列時の擦れには注意が必要なんですよね。
【対処法】次回からは耐摩マットPP(傷に強い特殊なマットPPフィルム)に仕様変更して、傷の発生をぐーんと軽減できました!
全ページ両面PPでパンフレットを作ったら…大変なことに!💥
→ 32ページのパンフレット、ぜんぶ両面PPで仕上げたらコストが大幅にオーバーしちゃって!しかも、両面PPの厚みでキレイに折れなくて…結局、すべて4ページ折りの折丁に変更することになっちゃったんです。これのせいで、折り加工のコストと手間が大幅に増えちゃいました💦
【MIYU’s Check!】 「全部にPP=豪華!」っていうわけじゃないんですよね。予算はもちろん、パンフレットのページ数や折り加工の有無によって最適なPP加工は違うんです。
【対処法】用途や見せ方を再検討して、本当に必要な表紙など目立たせたいページだけにPPをかける構成に変更しました。「全部にPP=豪華」じゃなくて、ポイントを絞るのも大事◎って実感した一件でした…!
実際の現場では、「え、こんなはずじゃ…」「納品後にトラブルが!」「イメージと違う!」って、PP加工に関するちょっとした“落とし穴”が意外と多いんです💦 でも、事前に用途や紙の特徴をしっかり把握しておけば、防げることがたっくさん!
「どのPPが合う?」って悩んだら、まずは実際の事例を参考に考えてみるのがおすすめです◎
リッチに見えるけど…?
「両面PP」加工の落とし穴とは🌀
一見リッチで豪華に見える両面PP加工。 でも、実はちょっとクセがあるんです!
コストが増えちゃう!💸
両面にフィルムを貼るから、フィルム代も加工賃も倍かかっちゃうんです。
納期も長くなるよ!🕒
両面PP加工は、「片面 → フィルムの定着に時間をおく → もう片面」って順番で貼る必要があるんです。そのため、工程が倍になって、その分手間と時間がかかるんですよね。これが、全体の納期に響きやすい特徴なんです!
用紙がカールしちゃうことも…!📄
両面から引っ張る力がかかることで、紙が「反ってしまう」=カールしてしまうことも。そして、実はここに関係してくるのが、紙そのもののクセや個性なんです!
たとえば、こんな紙の“クセ”に注意📝
状況 | 特徴・影響 |
薄い紙(例:コート110kg以下) | 加熱や加圧で波打ったり、しわが発生しやすく、両面加工で大きく反ることも。 |
厚い紙(0.3㎜以上の厚み) | 反りにくく、PP加工を施すことで、さらに高い耐久性を実現できます。 |
PP加工の通し方向と紙の目 | 用紙の紙の目(繊維の方向)は、紙の伸縮特性に影響します。PPフィルムにも伸縮の癖があるため、PP加工機でのフィルムの通し方向と紙の目が合わないと、用紙が引っ張られてカール(反り)の原因になることがあります。特に、フィルムの伸縮方向と紙の目が直交すると、反りが発生しやすくなります。 |
湿気を吸いやすい紙(非塗工紙など) | 貼った後、湿度や温度の影響で用紙がカールすることがあります。 |
\ 例えるなら… /
クセ毛のスタイリングみたいなもの!
ドライヤーの当て方で仕上がりが変わるように、PP加工も紙の種類やクセに合わせた処理が大事なんです💡
両面PPのここがスゴイ!メリットまとめ✨
「え、落とし穴ばっかりじゃないの?」って思った方、ご安心を✋ 両面PPには、こんな魅力もたくさんあるんですよ!
- 💪 反りにくい! 片面だけだと湿度や環境で反りがちですが、両面でフィルムを貼ることで用紙が安定しやすくなるんです。
- 💧 水や汚れに強い! 両面ともフィルムでカバーされるから、湿気・手汗・飲み物の飛び散りにも強いんです!
- ✨ 高級感のある仕上がり! 表も裏もツヤツヤ・しっとり仕上げができて、パッケージやDMにぴったり◎
- 📦 こすれ・破れの防止にも◎ 輸送や陳列でのこすれキズ、端の破れなども防ぎやすくなるんですよ!

両面PPにする?しない?迷ったらチェック!
✔用途や目的に合わせて、最適なPP加工を選びましょうね!
✅ 両面PPがおすすめなケース
- 📦 両面が露出する印刷物(パッケージ・メニューなど)
- ☔️ 水濡れ・湿気に強くしたいとき
- 📚 配布後も長く使われる冊子や営業資料
- ✈️ 海外発送など、輸送中に擦れる心配があるとき
→ 耐久性重視・印象重視なら「両面PP」で安心ですよ!
✅ 片面PPでOKなケース
- 🎯 表紙だけしっかり見せたいパンフレットや冊子
- 🎪 イベントチラシなど短期使用の配布物
- 💰 コストを抑えたいキャンペーン印刷物
- ✍️ 裏面に手書きしたいアンケートや応募ハガキ(PPなし or 片面に限定)
→ 「見た目」「用途」「処分タイミング」で、片面PPも十分◎なんです!
✅ 片面PP vs 両面PP 比較表(かんたん早見表)
項目 | 片面PP | 両面PP |
コスト | 安価(◎) | 高価(× フィルム代・加工賃が倍) |
納期 | 早い(◎) | 長め(×) |
反り対策 | やや反りやすい(△) | 反りにくい(◎) |
見た目 | 表面のみツヤ・マット(○) | 両面ツヤ・マットで高級感(◎) |
手書き | 裏面に手書き可能(◎) | 手書き不可(×) |
用途例 | 冊子表紙・短期配布物など | メニュー・パッケージなど |
まとめ:迷ったら“相談”がいちばん!
両面PPは、見た目も耐久性もバッチリだけど、そのぶんコストや納期には要注意💡 仕上がりをキレイにしたい気持ちと、実際の使い方や予算のバランスを見ながら選ぶのがポイントです!
「迷ったら片面にしておけば安心!」…とも限らないし、「高い=絶対よい!」ってわけでもないのが、PP加工の難しいところ💡
スバルグラフィックでは、用途や紙の条件、コスト感などをふまえて、最適な加工方法を一緒に考えます! いつでもお気軽にご相談くださいね📩
📢 次回予告:「失敗しない!PP貼りで“貼らないほうがいい場所”とは?」
知らないと後悔するかも!?意外と見落としがちな“貼りNGゾーン”を次回ご紹介します!
以上、MIYUの両面PP講座でした🌸 両面PPって、ちょっと贅沢だけど、うまく使えばすっごく便利! 「貼る/貼らない」迷ったら、ぜひ気軽に相談してくださいね◎ ではでは、次回のPPトークもお楽しみに〜🌀