posts

ガンダレ製本ってしってますか?フランス表紙、小口折製本とも言われています。この製本方法、作り方を説明しちゃいます!

作成者: スバルグラフィック|2025.6.30

こんにちは〜!スバルグラフィック直販課のMIYUです🌷(入社2年目/24歳)
先週からスタートした、\\ ガンダレ製本特集シリーズ // 🎉

今回はその第2回!
テーマは…
「ガンダレ製本って、どうやって作るの?」です!

ちょっと特殊でかっこいい製本方法「ガンダレ」の作り方を、現場の流れに沿ってシンプルにご紹介しちゃいます📘
ガンダレ表紙はフランス表紙、小口折製本とも呼ばれてまーす。

🔎まずは表紙づくりからスタート!

🔸ガンダレ表紙は「長い&厚い」が基本!

ガンダレ製本では、ふつうの本より表紙が横に長くて厚めの紙を使うのがマストなんです。
しっかりした紙で、折返しのある“特別感あるデザイン”を作っていきます〜✨

🔸折りやすくするために「スジ押し」

でも…厚い紙って、そのままだとキレイに折れないんです💦
そこで活躍するのが「スジ押し」!
あらかじめ折る位置にスジを入れて、ピシッと折り目をつけます。

▶︎ 使用しているスジ押し機はこちら

🔸スジを入れると…紙がふくらむ!

スジ押しで折りやすくなる反面、紙がちょっとふくらんじゃうんです…!
このままだと表紙が浮いてしまって、製本機にうまく入らない💦
そこで!

🔸折返し部分はホッチキスで仮止め!

浮きやすい折返し部分を、ホッチキスでパチンと仮止め📎
こうすることで、表紙が平らになっていきます。

▶︎ 使用している機械はこちら

🔸さらに帯掛けして、もっと平らに!

ホッチキス止めした表紙は、1冊ずつクラフト紙で“帯掛け”します。
目的はズレ防止…ではなく!ぷかっと浮いた部分をギュッと押さえて平らにするためなんです📦

🔸パレットで重しをかけて1日ねかせる

帯掛けした表紙をパレットにずらっと並べて、上から平らな板+重しをのせて…
そのまま1日、しっかり「ねかせ」ます。
この工程で「折れグセ」がついて、どこを持ってもピタッと平らな表紙が完成しますよ〜💪✨

🔎本文は「仮固め」と「小口断裁」から!

🔸本文だけを先に「チョン付け」

次は中身のページ=本文の準備!
まずは、本文だけをかる〜くノリで仮止めします。この工程、現場では
「チョン付け」って呼んでます😊

🔸小口だけを先に断裁(=小口決め製本)

続いて、仮止めした本文を小口(=開く側)だけカット✂️
なぜ小口だけ?と思うかもしれませんが…
表紙に折返しがあると、あとから小口が断裁できないんです!だから先に切っておくのがポイントなんです📘

🔎表紙と本文をくるんで完成!

🔸くるっと巻いて、表紙くるみ!

平らに整った表紙と、仮固め+断裁した本文を製本機でセット。
表紙で本文をぐるっとくるんで貼り合わせる工程です📘
ここまでくれば、もうほとんど完成形!

🔸最後に天地を断裁して、フィニッシュ!

上と下(天地)を断裁して、全体のサイズをピシッと整えたら…
\ ガンダレ製本、完成です〜!/ 🎉✨

 

おまけ|どうしてこんなに手間をかけるの?

ここまで読んでくださった方なら、きっと伝わったと思いますが…
ガンダレ製本って、めちゃくちゃ手がかかるんです!笑
でも、そのぶん仕上がりは最高にかっこいい✨

  • 表紙がしっかりしていて高級感がある
  • 折返しがあることで、開いたときに強度が増す
  • デザイン性も◎で、展示会や記念冊子にもぴったり!

次回は「実際に作るときの注意点は?当社の強みもご紹介」というテーマでお届けします!📘
MIYUでした〜!また来週〜👋🌸