冊子に穴をあける加工とは?
穴あけ加工
冊子に穴を開けることで、市販のリングファイルやパイプ式ファイルに綴じることができ、資料の整理・管理がしやすくなります。当社では、中綴じや無線綴じ冊子に穴を開けるサービスを提供しており、特に 2穴加工が一般的です。本記事では、冊子の穴あけ加工について詳しく解説します。
2穴加工とは? JIS規格に基づいた仕様
2穴加工は、日本産業規格(JIS S 6041)で仕様が定められています。以下の寸法に従って穴が開けられます。
JIS S 6041(事務用あなあけ器)規格
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穴の直径:6 ±0.5mm
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穴の中心間隔:80 ±0.5mm(紙の中央線から左右に40mm)
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紙の端から穴の中心までの距離:12 ±1mm
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穴の位置:紙の中央線に対し、左右対称
この規格に基づき、冊子や書類が一般的なファイリングシステムに対応できるようになります。
どんな冊子に穴をあけられる?
当社では、以下のタイプの冊子に穴あけ加工が可能です。
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中綴じ冊子
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無線綴じ冊子
厚みについて
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最大厚み:50mm程度までの冊子に対応
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薄手の冊子の場合:10冊〜100冊をまとめて穴あけ可能
穴あけ加工の方法
当社では、以下の2つの方法で穴を開けています。
専用の穴あけ機で加工
通常は、冊子の製本が完了した後、専用の穴あけ機を使用して2穴を開けます。
中綴じインライン穴あけ機による加工
当社では、中綴じ機にインライン穴あけ機を搭載しています。そのため、中綴じと同時に穴を開けることが可能です。
インライン穴あけ機のメリット
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短納期の実現:後加工の時間を省略
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コストダウン:追加工程が不要になるため、トータルコストを削減
中綴じ機 HSB9000(Hohner)に搭載されたインライン穴あけ装置
穴あけ加工時の注意点
レイアウト時の注意
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穴の位置に 文字や重要な写真がかからないようにデザインを調整する。
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レイアウト時に問題がないか 事前に校正刷りでチェックすることを推奨。
印刷データの罫線トラブル
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穴あけ位置の罫線(アタリ)が印刷されてしまう ケースがある。
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色校正までは穴の位置を示す罫線を残しておくが、
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本番印刷時に罫線を削除しないと、微妙な位置ずれで印刷物に罫線が残る可能性がある。
2穴以外の穴あけ加工も可能!
当社では、2穴加工に限らず、以下の穴あけ加工にも対応しています。
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1穴加工:カレンダーやタグなどに最適
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4穴加工:安定したファイリングを求める場合に使用
製品の仕様や用途に応じて、適切な穴あけ加工をご提案できますので、まずはお気軽にご相談ください。
- 上下に1穴加工した中綴じカレンダー
- 左上に1穴加工した中綴じ冊子
- 厚さ30ミリの無線綴じ冊子に2穴加工

穴あけ加工についてのお問い合わせ
冊子に穴を開けることで、ファイルへの収納や管理がしやすくなり、実用性が向上します。当社では、中綴じ・無線綴じ冊子に対応した 高品質な穴あけ加工 を提供しています。
「この冊子に穴を開けられる?」「最適な穴あけ方法は?」などの疑問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。