第1回:ユポってどんな紙?水に濡れても破れない不思議な魅力に迫る!
こんにちは!スバルグラフィック直販課のMIYUです🌷(入社2年目/24歳)
今回から始まる「ユポ紙徹底解説シリーズ」では、ちょっと気になる特殊紙「ユポ」について、印刷現場のリアルを交えながらわかりやすくご紹介していきます!
「ユポって聞いたことあるけど、どんな紙?」「水に強いってどういうこと?」「使い方が難しそう…」
そんな疑問に、MIYUがひとつずつ答えていきますね😊
そもそもユポって、どんな素材でできてるの?
(普通の紙と何が違うの?🤔)
ユポは、実は「紙」とはちょっと違うんです。というより、「紙」のような見た目と機能を持つ、プラスチックフィルムだと考えると分かりやすいかもしれません!
普通の紙は、木の繊維(パルプ)を水に溶かして、網ですいて作られているから、水に弱くてフニャッとなったり、破れやすくなったりするんですよね。
でもユポの主原料はポリプロピレン樹脂で、これに無機充填材と少量の添加剤を加えたものを原料として、原理的には二軸延伸フィルム成形によりミクロボイドを発生させながら成膜されたものなんです!
見た目は紙そっくりなのに、触るとサラサラでコシがあって、紙とフィルムのいいとこどりな不思議素材なんですよ〜📘✨
ユポのココがすごい!不思議な魅力とは?
ユポの最大の特長は、なんといっても「水に強いとこ」と「丈夫さ」です!
- 水に濡れてもへっちゃら!
普通の紙って、水に濡れるとフニャフニャになったり、破れやすくなったりしますよね?
でもユポは、水に濡れてもほとんど強度が落ちたり、形が変わったりしないんです!
だから、屋外での使用にすごく向いているんですよ。例えば、選挙ポスターなんかに使われているのを見たことがあるかもしれませんね!
- 破れにくくて、とっても丈夫!
引っ張ったり、折り曲げたり、衝撃にも強いんです。紙と比べると、段違いに破れにくいんですよ!
これなら、長く使いたいものや、人手に触れる機会が多い印刷物にも安心ですよね。 - 軽いのにコシがある!水にも浮いちゃう!
ユポは内部にミクロボイド(微細な空孔)がたくさんあって、同じ厚さの紙と比べても約2/3の軽さなんです!
しかも、水に浮くくらい軽いのにしっかりしたコシがあるから、配送コストの面でもメリット大◎ - シワになりにくく、清潔!
ユポはシワや折り目がつきにくいので、ポスターやグッズを長くきれいに保てます。
さらに、紙粉がほとんど発生しないからクリーンで、アルコールや油、薬品にも強い!
飲食店のメニューや、衛生面が気になるシーンにもぴったりです。 - 静電気が起きにくいのも地味にスゴイ!
意外と見落としがちだけど、ユポって静電気を帯びにくい性質なんです。
だからホコリがつきにくくて加工しやすい! 製造現場でも「助かる〜!」って声が多いんですよ😆 - 環境にもやさしい!「ユポグリーン」って知ってる?
最近では、主原料の一部を植物由来のバイオマス樹脂に置き換えた「ユポグリーン」シリーズも登場!
これによってCO₂排出量の削減にもつながっていて、ISO14001認証の工場で生産されている点も、地球にやさしいポイントなんです◎
SDGsに貢献できる合成紙って、ちょっとカッコよくないですか? - 書きやすさもバッチリ!筆記性にも注目!
ユポって、ツルツルしてるから「ペンしか書けないのかな?」って思われがちなんですが…
実は鉛筆で書けるグレードもあるんです! ひっかかりのない、なめらかな書き心地で、実はあの国政選挙の投票用紙にも使われてるんですよ〜
ユポって実際どんなところで使われているの?
こんなにすごいユポだから、色々な場所で活躍しているんですよ!
身近なところだと…
- 屋外ポスターや選挙ポスター
- シャンプーボトルなどの製品ラベルや園芸用ラベル
- レストランやカフェのメニュー
- 冷蔵・冷凍ケース用のPOP
- 地図やハザードマップ
- イベントのリストバンドやチケット
- 会員証やカード
などなど、水濡れや破れに強く、耐久性が求められるものに幅広く使われています! 「スーパーユポ」や「ウルトラユポ」といった色々な種類のユポがあるので、用途に合わせて選ぶことができますよ。


ここが謎!ユポの「#110」とか「#135」って何のこと?🤔
ユポを選ぶとき、「#110」とか「#135」っていう表記、見たことありませんか?
これ、実はユポの「厚み」をそのまま数字で表してるんです!
たとえば「スーパーユポ #110」なら、厚さは110マイクロメートル(=0.11mm)。
「#250」なら0.25mmと、めちゃくちゃわかりやすい仕様になってるんですよ〜✨
紙の場合は「110kg」とか「135kg」とか、重さ(連量)で表すことが多いけど、ユポは重さじゃなくて厚みが命!
だから、そのまま「#」で厚みを表してくれてるってわけなんです📏
ちなみに、印刷物を作るうえで「厚み」ってけっこう重要なポイントなんです!
たとえば…
・名刺やカードなら、しっかりした存在感がほしいですよね?
→ よく使われるのは、「スーパーユポ #250 や #300」
・ポスターなら、ペラペラすぎず、適度なコシが必要。
→ 一般的な屋外ポスターには「スーパーユポ #110 や#130」、もう少し厚みが欲しい場合は「#150」などがよく使われます。
厚みによって仕上がりの印象も変わるし、加工時の機械設定も調整が必要なんですよ〜!
ユポは厚みが安定してるから、設計もラク&仕上がりも安定してて、実はプロからの信頼もアツいんです📏✨
まとめ|ユポって、やっぱりスゴい!
今回ご紹介したユポ、見た目は紙っぽいけど、実は主原料はポリプロピレン樹脂。水に濡れても破れにくく、丈夫で長持ち、まさに紙とフィルムのいいとこどりな素材です📘✨
スバルグラフィックでは、ユポを使った印刷や加工の実績もたくさんあります!「これってユポでできるの?」というご相談も大歓迎なので、気になる方はぜひお声がけくださいね😊
次回予告
次回のユポ徹底解説シリーズは、「ユポ印刷って難しいの?コツや注意点をMIYUが解説!」をお届けします!
特殊な紙だからこそ、印刷する時に気を付けるポイントがあるんです。デザイナーさんや制作担当者さんは必見ですよ!お楽しみに〜👋✨